育休明けの働き方【エッセンシャル思考で働きましょう】(前編)

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育休明けの働き方が心配な方へ

育休が明けたばかり、またはもうすぐ明けるということで、仕事と子育ての両立について悩んでいませんか。育休明けの働き方についてヒントを探していませんか。

この記事を読むと、仕事と子育てを両立させるための考え方が分かります。さらに育休明けの働き方について実践的に知ることができます。

この記事は、ビジネス書『エッセンシャル思考―最少の時間で成果を最大にする―』の考え方をもとに執筆しました。

Amazonなどの口コミもとても良く、さまざまな著名人も推薦する名著です。最近ではオリエンタルラジオの中田敦彦さんやサラリーマンYouTuberのサラタメさんなども取り上げていましたね。

理論と実績に裏付けされた名著をもとに、育休明けの働き方について解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。

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はじめに(結論)

はじめにこの記事の結論からお話しします。この記事の結論は「定時退社して子育てに時間を使え」ということです。

「・・・なんだ、そんなことか」と肩すかしを食らったと思いますが、育休をとる前、

毎日定時退社出来ていましたか。

さらに退社後は子育てが待っています。時間や心に余裕を持って子育てに向かえそうですか。

育休前と比べて、考えることもしなければいけないことも増えているはずです。子どもや家族との時間を生み出すためには「定時退社は必須事項」なのです。

もちろん会社の制度を使って勤務時間を短縮するなども大切です。しかし短縮により、仕事が終わらず帰れない、家に仕事を持ち帰ってしまった、などがあれば本末転倒です。仕事と子育てを両立するためには、何が何でも制限時間に間に合わせる必要があるのです。

ということで本記事では、「定時退社して子育てに時間を使え」言い換えると「子育てのために、クタクタにならずに定時退社できる働き方」について解説していきます。

エッセンシャル思考とは何か

仕事と子育ての両立には、「クタクタにならずに定時退社できる働き方」をする必要があると分かりました。しかし働いていたときを思い出すと、なかなかそれは難しいことだと分かるはずです。

次から次へと仕事はふってくるし、不測の事態も起こります。仕事後の付き合いもあるかもしれません。「クタクタにならずに定時退社できる」日がいったいどれだけあったでしょうか。

そこでまずは「クタクタにならずに定時退社」するために、今ある仕事への考え方を変えましょう。ここで登場するのがエッセンシャル思考です。

エッセンシャル思考を取り入れることで、「クタクタにならずに定時退社」することができるようになりますよ。

エッセンシャル思考を一言で言うと「あらゆるものを切り捨て、本当に重要なことだけに集中するという考え方」のことです。

自分の時間やエネルギーは限られているから、最も効率的に配分して最大の成果をあげていこうというものです。次の図を見てください。

どちらも同じだけのエネルギーを使っていますが、下の方は努力の方向が絞られているため、とても遠くまで進んでいることが分かります。

エネルギーの使いどころを必要最小限にすることで、いちばん重要なものごとにおいて最大の成果をあげることができるのです。

つまり私たちは、あらゆる仕事や誘いを切り捨てて、本当に重要なものごとだけに集中して取り組むことで定時退社をすることができるのです。

しかし考え方を知っていても、周りにはエッセンシャル思考を邪魔しようとする力が数多くあります。

例えば「成功のパラドックス」です。これは優秀な人ほど陥りやすく、定時退社を邪魔します。

  1. 目標をしっかり見定め、成功へと一直線に進んだ。
  2. 周りから「頼れる人」という評判を得て、どんどん多様な仕事を振られるようになる。
  3. すると、やることが増えすぎて時間とエネルギーが拡散され、全てが中途半端になる。
  4. 最後は自分が本当にやるべきことができなくなる。

こうした、エッセンシャル思考を邪魔する要因を排除するためには、エッセンシャル思考を正しく理解し、しっかりと実践できるテクニックを身につける必要があります。

まずはエッセンシャル思考の基礎となる考え方を紹介します。次の3つです。

  1. 選択
  2. ノイズ
  3. トレードオフ

1つずつ解説していきますので、しっかりと基本を理解してエッセンシャル思考を身につけましょう。

選択―選ぶ力を取り戻す

エッセンシャル思考では、常に自分で選択をしていく必要があります。

なぜなら、自分で選ばないと誰かに選択をされて、言いなりになってしまうからです。

例えば成功のパラドックスの話で出したように、仕事を勝手に振られてしまいます。自分で選択できなければ、すべてを引き受けることになってしまいます。当然、定時退社はできません。

上司に言われたからやる、同僚に頼まれたから引き受ける。今まで当たり前だったイエスについて振り返り、これからは立ち止まって本当に引き受けて良いのか選択しましょう。

常に自分で選択をして、これをやろうこれは断ろうという、選択する力を取り戻していってください。

ノイズ―大多数のものは無価値である

「パレートの法則」というものがあります。

これは「80対20の法則」とも言われますが、成果の80%は20%の努力に起因するという説です。

何かにつけて、たいていの人は「もっと努力しろ、もっともっと」と言われ続けてきたと思いますが、努力の量は成果には比例しませんよね。さらに言うと、がむしゃらに努力するよりも「より少なく、しかしより良く」努力した方が結果につながりやすいです。

努力の例のように、この世界では、大多数のものごとには価値はなく、ごく少数のものごとに莫大な価値があります。

世界一の投資家ウォーレン・バフェットも、資産の9割がたった10種類の投資によるものだと述べています。これは、本質的な少数のものだけを選び取り、その他の多くの投資先にノーと言った結果なのです。

だから私たちも、本当に重要なことにイエスと言うために、そのほか全てにノーと言う必要があるのです。

つまり、大多数のものごとが「重要」だと考えるのから脱却し、大多数のものごとが「不要」だと考えるように変わらなければいけません。

多くをやらなくてすむように、多くを吟味していきましょう。

トレードオフ―何かを選ぶことは何かを捨てること

トレードオフとは、「何かを手に入れるためには何かを手放さなければならない関係」のことです。

周りに次のような人はいませんか。

  • 移動に10分かかる場所で10分後にミーティングが始まるのに、「一本だけ」と言ってだらだらメールを書いている人
  • 大事なプロジェクトの締切と同じ日に、面倒な報告書の作成を引き受けてしまう人
  • 親戚の誕生日パーティに招かれて、映画の約束があるのに「行く」と言ってしまう人

こういった人にはトレードオフが見えていません。全てを同時にできると思っています。

しかし現実には、メールを書いていればミーティングに遅れるし、大きな締め切りが重なれば、少なくとも一方が遅れます(または品質がボロボロ)。誕生日パーティと映画が重なっていればどちらかをあきらめるしかありません。

何かに「イエス」ということは、そのほか全てに「ノー」と言うことなのです。または何かを選ぶことは、何かを捨てることです。まずはこの現実を受け止めましょう。

トレードオフが起こるのは、どちらも捨てがたい状況です。

そんなとき、エッセンシャル思考でない人は「どうすれば両方できるか?」と考えます。その結果どちらも中途半端になったり、それ以外のもの(例えば時間など)を犠牲にしたりします。定時退社はできません。

ですが、エッセンシャル思考の人は「どの問題を引き受けるか?」と考えます。これがより大きな自由につながる問いとなるのです。

トレードオフを戦略的に、慎重に選び取ることで、定時退社へとつなげましょう。

前編のまとめ

育休明けの働き方は、子育てと仕事の両立という課題を解決していかなければいけません。そのためには、子育てできるだけの気力を残しながら、定時退社することが必要不可欠です。

しかしそれは簡単なことではありません。

だから私たちはエッセンシャル思考を身につけ、「あらゆるものを切り捨て、本当に重要なことだけに集中」して仕事をしなければなりません。

エッセンシャル思考を正しく理解するためには次の3つの考え方を理解する必要があります。

  1. 選択
  2. ノイズ
  3. トレードオフ

後編では、今回紹介した考え方をどのように実践していくのか、具体的な方法やテクニックを解説します。

しっかりと身につけて、子どもや家族のために定時退社できるようにしましょう。

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