子供を変える魔法の言葉はありません!『子供が育つ魔法の言葉』から学ぶ家庭のあり方

子育てHow to

先日「【子育てに疲れた時に読みたい本】『子供が育つ魔法の言葉』」というタイトルで記事を書きました。

【子育てに疲れた時に読みたい本】『子供が育つ魔法の言葉』

簡単にまとめると、

  • 親の姿(躾ではない)から子どもは良いことも悪いことも吸収する。
  • 子育てについて完璧を求めず、肩の力を抜きながら自然体で振る舞っているだけでいい。不完全な親の姿も学びになる。
  • 子どもとの語り合い、家族との語り合いを大切にする。

ということが書かれています。

本記事のタイトルに「子供を変える魔法の言葉はありません!」と書きましたが、これも先日の記事で書いたことがもとになっています。

『子供が育つ魔法の言葉』に書かれていることは、子どもが育つために、「親が発するべき魔法の言葉」達です。

その魔法の言葉というものも、ケースバイケースですので、明確な「答え」や「一言」を求めている方にとっては、期待外れの一冊になるかも知れません。

しかし、この『子供が育つ魔法の言葉』には、たくさんの家庭の問題や、それに対応するための具体的な気の持ち方、言葉のかけ方がちりばめられています。

それらを読みながら、自分の家庭について見つめ直すきっかけやヒントを見つけられるのならば、きっと輝く一冊となることでしょう。

本記事では『子供が育つ魔法の言葉』について、前回書き切れなかった親子の価値観に着目して、レビューをしていきます。

全ては紹介できませんが、読者の方の家庭を見直すヒントになればと思います。

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愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ

はじめに紹介する章は「愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ」です。

いきなり「愛」についてです。大きい話題ですね。この記事は後編にあたるため、これくらいから飛ばしていきますよ笑。

さて、あなたの家庭に愛はありますか?きっとあると思います。

では、愛をどう伝えていますか。

愛は伝わっていますか。

人間にとって、人を愛し、愛されることは人生の一番の喜び、一番大切なことだと言っても過言ではありません。親の愛は子どもにとって、成長に欠かせない土壌であり、陽の光であり、水でもあります。

子どもは、どんなに大きくなっても、常に親の愛を必要としています。だから親は愛しているんだということを態度で示しましょう。

作者のドロシー・ロー・ノルトは「子どもを愛すると言うことは、子どもの全存在を認めるということ」だと言います。大人にしても同じですが、私たちはみな、「自分を丸ごと受け入れてくれる誰かを必要としている」というのです。

では、私たちは子どもの全てを丸ごと認められているでしょうか。それがおそらく、態度に表れるのでしょう。

欠点も含めた全存在を受け入れ、愛してあげましょう。そうすることで、子どもも人を愛することを学びます。

著者が言う具体例は次のものです。

  • ほほえみかける
  • 抱き寄せる
  • 頬ずりする
  • 口づけする

このような温かい触れあいが、愛を育むということです。子どもを自分の思い通りに変えたいと思う親のもとでは、このような愛はなかなか学べません。

ぜひ、子どもの全てを認め、受け入れてあげましょう。

認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる

子どもの全てを受け入れると言っても、善悪の判断はつけられるようにしていかなければなりません。

子どもは、何をしたら誉められ、何をしたら叱られるかという体験を通して、善悪を学びます。

いえ、もっと正確に言うならば「親が何を良しとし、何を悪いと考えているか」を学ぶのです。

子どもの人格形成において、親の価値観はとても大きなものです。ですから、私たちは自分の価値観について再認識をし、正しい感覚を教えていきたいですね。

さて、親の影響力はとても大きいですが、もし親が忙しすぎたり、子どもに無関心だったりすると、せっかくの子どもの長所に気づかず、優れた部分をのばすことが出来なくなってしまいます。

子どもの長所が光るのは、日々のほんの些細な出来事においてです。それを見逃さないようにして下さい。

例えば次のような例が書かれていました。

ある日の午後、庭仕事を終えたお父さんは、玄関で7歳のスティーブに迎えられました。スティーブは、人差し指で「シーッ」という仕草をし、「ママがお昼寝してるから」と言いました。

「教えてくれて、ありがとう。いい子だね」お父さんは、スティーブを抱き寄せて、そう答えました。

このような、見過ごされそうな些細なことでもしっかりと親が認め、一言誉めるということが大切です。

子どもはこんなちょっとした言葉や仕草を覚えているものです。子どもは、良いとことを誉められれば誉められるほど、よい子になろうと頑張るようになります。

もちろん、忙しくてそれどころではない時もあると思います。しかし、子どもに注目し、誉めてあげることで、子どもは伸びていくのだということを、いつも頭の片隅においておくだけでも変わると思いますよ。

もしもママ・パパがいつも忙しいのであれば、少しゆとりを持てるように工夫することが必要かもしれません。例えば次のようなことが出来ます。

  • 家族や周りの人に頼る
  • 食洗機やドラム式洗濯機やお掃除ロボットを購入し、家事負担を減らす
  • 家事代行サービスを頼む

妻の好きなドラマ「逃げ恥」でも、家事代行サービスを使ったシーンがありました。本当につらいときは活用しましょう。値段もそこまで高くなく、おすすめですよ。

まとめ

子どもが初めてで会う世界は、家庭です。子どもは、家庭生活での両親の姿を通して、価値観や生き方を学びます。

口で言う躾以上に、親が意識していない言動から、子どもは影響を強く受けるのです。

そんな家庭を私たち親は、どんな場所にしているでしょうか。

子どもに優しく語りかけていますか。あるがままの子どもを見ていますか。無理に変えようとしていませんか。子どもを信じ、良い子だと思っていますか。子どもの話に熱心に耳を傾けていますか。

子どもを誉め、励まし、認め、失敗しても許し、欠点も受け入れ、理解理、信じ、思いやりましょう。そして家庭内の関わり方を見直していくことで、温かい家庭を作りましょう。

そうすればきっと、「子どもが育つ魔法の言葉」で溢れるはずですよ。

前編はこちら

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